2011年第1回枚方市議会定例会

3月3日~14日の日程で、枚方市議会3月議会が開催されました。
例年ならば、市長の新年度にむけての市政運営方針が示され、それに対して、各派の代表質問が行われています。
新年度予算についても、予算特別委員会が設置され、各会派からの予算特別委員によって審査されるのが通常となっています。
今年は、4月24日に市議会議員選挙が行われ、8月28日には市長選挙が行われる予定となっています。
そこで、投資的新規事業については、予算化されることはなく、骨格予算の編成となります。
そこで特別委員会は設置されずに、各派の代表による当初予算質疑が行われることとなりました。
私は、今年度民主連合議員団の代表を務めさせていただいていますので、2011年度当初予算についての質問を2番目(会派人数の多い順)にさせていただきました。

枚方市2011(平成23)年度当初予算の概要は・・・
●一般会計当初予算は、対前年度比67億円・6.1%増の1,159億円。
●扶助費は、子ども手当ての増額で20億円の像、生活保護費で19億円の増などにより対前年度比38億円・13.5%増の315億円。投資的経費は、第三中学校の改築事業や牧野・長尾駅前広場整備事業等を実施し、対前年度比14億円・35.2%増の53億円。その他では、ヒブワクチン等各種予防接種事業で9億円の増。
●人件費は、対前年度比14億円・5.8%減の223億円。職員数は128人の減少。下水道事業会計への移行分を除くと対前年度比7億円、74人の減。
●市税は、前年度とほぼ同額の538億円を計上。景気の低迷により個人市税は9億円の減、法人市民税は回復の兆しが見られることから8億円の増を見込む。

2011年度における特色ある予算
市民の健康を支える施策の充実に向けて
予防接種への公費助成の実施。健康診査の充実(妊産婦の健康診査受診への公費助成を拡充、親子健康支援事業として虫歯予防対策を強化等)
子育て支援と教育施策の充実に向けて
待機児童の解消(2012年4月に100人の保育所定員を拡大等) 教育施策の充実(第三中学校の校舎改築を完了、米飯給食の実施回数の拡大、小中連携事業の推進等)
経済・雇用対策の充実に向けて
市独自の対策(緊急雇用の実施、国民保険料の負担軽減) 国の交付金等を活用した対策(枚方市グリーンニューディール基金事業、安心こども基金特別対策事業等)
安全・安心対策の充実に向けて
新病院建設工事に着手(2013年度の施設完成に向けて) 防犯・防災対策の充実(犯罪の未然防止のため、市内6駅周辺に防犯カメラ設置、木造住宅の耐震改修補助を拡充)

民主連合議員団を代表しての野村いくよの質問は・・・
1. H23年度予算編成にあたっての市の基本方針について
2. 財政について
  1)市税収入の税込み及び市税徴収の改善について
  2)自主財源と依存財源、一般財源と特定財源の割合について
  3)臨時財政対策債について
  4)経常収支比率の改善対策について
3. 不動産売却収入について
4. 男女共同参画推進事業について
5. サプリ村野施設活用事業について
6. 移動支援(ガイドヘルプ)事業について
7. ひとり親家庭等自立促進計画について
8. 待機児童対策について
9. 国道307号の現状改善についての市の方針について
10. 各公園維持管理等経費(香里ヶ丘中央公園グラウンド)について
11. 学校運営経費について
12. 小中連携事業の推進について
13. 教職員研修について
14. 伊加賀スポーツセンター整備事業について
 (詳細は、枚方市議会HPに掲載される予定です。)

中核市への移行
この3月議会の冒頭、市長は挨拶の中で、中核市への移行に向けた検討を始めることを表明しました。
これまで中核市移行の検討にあたって、保健所の整備が大きな課題となっていましたが、大阪府から土地や建物、検査機器などの整備についての協力があるということで検討されることとなったようです。
中核市に移行した場合、現在、大阪府が行っている事務を市民に身近な市で行うことにより、スピードアップが図れることや、よりきめ細やかなサービスの提供が可能になるなど、市民サービスを向上させることや、環境保全やまちづくりの分野で権限移譲を受けることで、枚方市の特性を生かしたまちづくりを行うことが可能となるそうです。
大阪府内では、東大阪市、高槻市は既に中核市となっています。豊中市が来年移行する予定です。東大阪市の次に人口規模では大きい枚方市です。着実に中核市への移行が進められることを願っています。

枚方市議会議員 野村いくよ