4月28日 全員協議会 が開かれました。
案件は、美術館及び総合文化施設の整備について
簡単な報告と私の思いを記しました。
1月20日にも同じ案件で全員協議会が開かれました。
香里ケ丘中央公園における市民から建物寄付により整備を進める美術館について、「白紙に戻す」として当選した伏見市長は、寄付者と新たな方向性を見出すための協議を進めており、その進捗状況についての報告を受けました。
美術館整備の方向性の検討に伴い、総合文化施設の整備内容の見直しの可能性について合わせて報告されました。
「市では、寄付者と引き続き条件・要望等を含めた協議を行い、協議が整ったら指定寄附により総合文化施設用地内に独立性の高い美術館を市が一体整備を行う方向で調整・検討を進める。」というものでした。
市議会並びに市民からいただいたご意見を踏まえ、今後さらに寄付者と協議を進め、協議が一定整った段階で、その内容について改めて市議会に示すことになっていました。
その時の全員協議会でも、様々な意見が出ました。まず、なぜ急に総合文化施設用地内に一体整備を行う、という話になるか、ということでした。そもそも美術館を必要だと思っているのかどうか、の確認もされました。(市長は美術館の必要性には同意)
寄付者は、もちろん自分の要望を述べられていますが、指定寄附ではなく、基金設立の寄附を受け入れていただくようにお願いしてみれば…という意見も出ました。とにかく唐突な提案に、それこそ市民の意見を聞くべきではないか、との意見が多かったと思います。
その後の方向性が出たということで、全員協議会が再度開かれたわけです。
寄付者と協議を進めてきたが、美術館整備に係る市の判断を取りまとめたので報告する、とのこと。
3月17日に寄付者に対して示した市の判断
- 今回、市として美術館の整備を前提とした寄付を受けることは困難である。
- 美術館の整備ではなく、広く美術振興のために寄付をいただけるのであれば、寄付者の氏名を冠した基金を設けたい。
これに関しては、さらに多くの質問、意見が出ました。
まず第一に、市長は、「市議会並びに市民からいただいた意見を踏まえ」と言いながら、自身の判断だけで動いているということ。
2回の全員協議会は、寄付者に対しての対応を事後報告しているにすぎない、ということ。
それがすべての間違いである、と思います。
現時点では、2年前、3月議会で「美術館の負担付寄付を収受に関する」議決をしている、9月議会では、「枚方市美術館設置条例」の議決をしている。
それから何も変わっていないのです。この2度の議決を無視することは、議会を無視することになるのです。
議会に相談することもなく、市長は自分の判断で、白紙に戻すことを伝え、その上で、寄付者の意向を聴き、その意向に従うような報告を議会に行い、その結果、議会の反応は厳しいものであったこともあったので、次は、寄附を受けることが困難であることを、また議会に相談することもなく寄付者に伝え、寄附のみを受け入れたい、など勝手なお願いをしに行ったわけです。
これば手順が間違っていると確信しています。議会軽視も甚だしいのではないでしょうか。
寄付者が、これから訴訟を行う可能性がないとも言えません。その場合、だれが責任をとるのでしょうか。
市なのですか、市長なのですか。
私は、責任は市長がとるべきだと思っています。
中央公園に美術館を建てることを反対されていた人たちは、「アラカシの森を守った」と言っています。
一つはっきりさせておきたいことがあります。香里ケ丘中央公園には、アラカシの森はありません。あるのは雑木林になっているこれまで整備されてこなかった木々です。美術館が建設される周辺では145本の木が数えられていて、その内アラカシは21本しかありません。ニセアカシアが33本で、整備されなければならないものです。
それまで特に活用されていず、整備もされず、ほっとかれていたので建設用地となったのが事実なのですが、「アラカシの森」などと装飾するのは何故でしょうか。わかりません。
私は、枚方市に美術館ができることを大変うれしく思いました。以前からギャラリーはあるわけですから、博物館なるものを要望していましたが、良い回答は得ることができませんでした。箱モノをつくるのは、財政上難しいので…。ですので、建物寄付を受けることについて、賛成したわけです。
枚方市が美術館を有する可能性は、今後ないでしょうね。
文化・芸術の重要性は一体どこに行ってしまったのでしょうか。